イタグレシニアのみるくちゃんと一緒に暮らし始めて十数年。
スリムで俊敏、でもちょっぴり繊細で甘えん坊なその性格に、何度も癒され、何度も笑わされてきました。
そして気づけば、我が家のイタグレ「みるくちゃん」は17歳になりました。
この年齢まで一緒にいられること自体が奇跡のようだと感じつつ、
毎日を過ごす中で、小さな幸せと、小さな不安が交錯するようにもなりました。

今回は、「17歳のイタグレと暮らすということ」をテーマに、
最近感じることを、ただ、書いてみたいと思います。
【17歳のイタグレと暮らすということ】🐶 視線が合わなくても、そっと寄ってくれる幸せ
最近のイタグレシニアみるくちゃんは、白内障もちなのでほとんど目が見えていません。
耳も遠くなってきているからか呼んでも反応しないこともあるし、目はなかなか合いません。
でも、近くに行って声をかけると、匂いで私だとわかるのか、
ゆっくりと顔を向けてくれますし、撫でてあげると嬉しそうにしてくれています。
膝に乗せると、すやすやと寝息を立てて眠るみるくちゃん。
その姿を見ているだけで、「ああ、今この時間を一緒に過ごせているんだな」としみじみ感じます。

視線が合わなくても、手のひらのぬくもりと匂いで、ちゃんと私を覚えてくれている。
それが、今の何よりの宝物です。
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【17歳のイタグレと暮らすということ】🌙 深夜に何度も起きるようになった日々
夜中になると、どこかで“カタン”と音がする。
静かだったはずの部屋で、みるくちゃんがトイレでうまく立てず、もがいている音。
16歳後半くらいから、歩行が不安定になり、転倒も増えました。
今では、夜中でもちょっとしたみるくちゃんのたてる音にすぐ目が覚めるようになりました。
眠りが浅くなり、正直言うと、こちらもストレスが溜まってしまうことがあります。
でも、みるくちゃんはもっとつらいはず。
たまに転倒して、そのままトイレの上で眠ってしまっていることもあって、
必ず私が起きて、体を拭いて、ベッドに乗せてあげて毛布をかけ直してあげるようにしています。
正直、ほぼ毎日となると大変です。特に我が家はほとんどワンオペでの老犬介護なのでさらに大変です。
でも「助けて」って言えない彼女が、じっと私を待っていると思うと、
起きないという選択肢はなくなります。
【17歳のイタグレと暮らすということ】✈️ 自由に旅行できなくなった“ちょっとした不自由さ”
若い時は海外旅行に行きたかったりしますよね。
でも今は、みるくちゃんを置いて長く家を空けるのが難しくなりました。
毎日朝晩の皮下点滴もあるし、
そもそも17歳のイタグレを安心して任せられる人って、そう簡単に見つからない。
イタグレはちょっと繊細で、扱いも独特だし、
ましてやシニア犬となると、体調の変化も激しいから、預ける方も預かる方も不安が残ります。
今は「旅に出る」ことより、「そばにいる」ことを優先する生活。
ちょっと窮屈だな、と思う日もあるけれど、
それでも、毎朝「おはよう」と声をかけてあげられることの方が、私にとっては大切です。

あと何年一緒にいてくれるかもわからない。
そんな年だからこそ、この子がまだ頑張って一緒にいてくれている間はなるべく彼女優先の生活に、と思っています。
🐕 まとめ:今この時間が、きっといつかの“宝物”になるから
17歳という年齢は、たしかに“老犬”と呼ばれる時期かもしれません。
でも、みるくちゃんにとっては、「今」が彼女の精一杯の毎日。
不便なこと、つらいこと、手がかかることもたくさんあるけれど、
その分だけ、心を通わせる瞬間が増えているようにも感じます。
将来、「あの時は大変だったけど幸せだったな」と思い出せるように、
「あの時こうしておけばよかった」と後悔しないように、
今日もそばにいて、できることを静かに続けていきたいと思います。
シニア犬と暮らすにあたってお勧めグッズをまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください!


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